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ミクロン単位を「実現する」技術。関東精密が高精度マシニングで譲れない5つの鍵

5軸マシニング加工
2025.06.16

製品の性能や信頼性を左右する、マシニング加工の「精度」。
特に「公差±0.005mm」といったミクロン単位での精度が求められる場合、単に高性能な5軸マシニングセンタを導入するだけでは実現不可能です。

ミクロン単位の精度とは、「優れた設備」を土台とし、「環境」「測定」「工具・条件」そして「人の技術」という全ての要素が完璧に噛み合ったとき、初めて安定して生み出せるものです。

 

この記事では、関東精密が「高精度」を実現するために日々追求し、絶対に譲れない5つの技術的要素について、当社の取り組みと共にご紹介します。

 

 

◆【鍵1】設備の性能を最大化する「管理」体制

高精度加工の土台は、加工機械そのものの性能、特に「剛性」と「熱変位対策」です。

機械の「剛性」は、加工中の振動を抑制し、安定した精度を生み出すために不可欠です。また、加工中に発生する熱や環境温度の変化による機械の「熱変位」は、ミクロン単位の精度に直結します。

<当社の取り組み>
当社が導入している5軸マシニングセンタ【VARIAXIS】は、それ自体が高度な熱変位制御技術を搭載しています。

しかし、当社ではその性能に甘んじることなく、始業前の主軸暖機運転の徹底や、機械のコンディションを把握する定期的な機上測定(タッチプローブによる原点確認など)を欠かしません。
「高性能な機械を、常に最高のコンディションで動かす」ことこそが、当社の高精度加工の基盤です。

 

 

◆【鍵2】精度を「証明」する、精密測定と品質保証

どれほど精密に加工を施しても、それを「正確に測定」し「保証」できなければ意味がありません。高精度な加工能力と、高精度な測定能力は、いわば車の両輪です。

<当社の取り組み>
当社では、ハンディプローブ式の三次元測定機や画像測定器を、加工現場とは別の恒温管理された検査室に設置しています。

ミクロン単位の公差が求められる部品は、加工者による機上測定(自己検査)だけでなく、品質保証部門による厳格な検査を経て出荷されます。この「ダブルチェック」体制こそが、お客様に安心して製品を受け入れていただくための信頼の証です。

 

 

◆ 【鍵3】最後の1ミクロンを決める「人」の経験とノウハウ

最新鋭の機械や測定器も、それを扱う人間の技術力があって初めてその能力を最大限に発揮します。

<当社の取り組み>
当社の技術者は、平均20年という豊富な経験を持っています。この経験が活きるのは、CAD/CAMのプログラムだけでは制御しきれない領域です。

・材質の「クセ」を読む力:
同じ図面でも、材質がA7075(アルミ)か、SUS316(ステンレス)か、インコネルかによって、加工による歪み方や熱の持ち方は全く異なります。
・微細な「補正」技術
当日の気温や機械の調子を感じ取り、プログラムの送り速度や工具径補正をμm単位で微調整します。
・最適な「段取り」の構築
どの面から加工し、どの工具をどの順番で使うか。その段取り一つで、最終的な精度は大きく変わります。

こうした機械の能力を引き出す「人のノウハウ」こそが、関東精密の最大の強みです。

 

 

◆【鍵4】最大の敵「熱」を制する加工環境

精密加工において、最大の敵は「温度変化」です。
鉄は1℃の温度変化で、1mあたり約12μmも伸縮します。つまり、工場の室温管理を怠れば、ミクロン単位の精度は絶対に維持できません。

<当社の取り組み>
当社の精密加工エリアおよび検査室は、24時間365日、室温を23℃±1℃】に恒温管理しています。
また、室温だけでなく、加工に使用するクーラント(切削油)の温度管理にも気を配り、材料や機械が熱によって変形するのを最小限に抑えています。

 

 

◆【鍵5】最適な「刃」を見極める工具と加工条件

ミクロン単位の加工は、「最適な切削工具」を「最適な加工条件」で使って初めて可能になります。

<当社の取り組み>
当社では、数百種類に及ぶ切削工具(エンドミル、ドリル、チップ等)を厳格に管理しています。
特に高精度が求められる仕上げ加工では、工具の摩耗状態をチェックし、常に最高の切れ味の工具を使用します。

また、被削材の特性(硬さ、粘りなど)を深く理解し、研削焼けや「バリ」を抑えつつ、最も面粗度(表面のキレイさ)が出る切削速度と送り速度の組み合わせを、工具メーカーとも協力しながら日々最適化しています。

 

 

◆まとめ:高精度は「技術の総合力」である

マシニング加工におけるミクロン単位の高精度は、これら5つの要素

 

1.設備と管理
2.測定と品質保証
3.術者のノウハウ
4.加工環境(恒温)
5.工具と条件

 

のどれか一つが突出していても達成できません。

これら全てが複合的に作用し、高いレベルで維持管理されて初めて、お客様の期待に応える高精度部品が安定して生み出されます。

関東精密は、医療機器部品や半導体製造装置部品など、極めて高い精度が要求される分野で培った「総合力」で、皆様の課題を解決します。難加工、高精度のマシニング加工は、ぜひ当社にご相談ください。

 

 

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