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治具は使い捨てじゃない!寿命を延ばし性能を維持するメンテナンスの秘訣

治具
2025.08.05

 高価な費用と時間をかけて製作した加工治具。「作って終わり」にしていませんか?治具も機械設備と同様に、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばし、長期間にわたって初期の性能を維持することができます。逆に、メンテナンスを怠れば、精度低下や早期の故障を招き、結果として余計なコストや生産の遅延に繋がってしまいます。

今回は、大切な治具を長く活用するためのメンテナンスの重要性と、その秘訣についてお伝えします。

 

なぜ治具のメンテナンスが重要なのか?
治具のメンテナンスが重要な理由は、主に以下の3点です。
1. 精度維持と品質確保: 治具の摺動部や位置決めピンなどが摩耗したり、汚れが付着したりすると、治具本来の位置決め精度や保持力が低下し、製品の品質に悪影響を及ぼします。定期的な清掃や調整、部品交換によって、精度を維持することが重要です。
2. 突発的な故障や生産停止の防止: 小さな不具合を見逃していると、ある日突然治具が破損したり、正常に機能しなくなったりする可能性があります。これは、生産ラインの停止という大きな損失に繋がりかねません。予防保全としてのメンテナンスが不可欠です。
3. 長期的なコスト削減(再製作コストの抑制): 適切なメンテナンスによって治具の寿命を延ばすことができれば、高額な治具を頻繁に再製作する必要がなくなり、長期的なコスト削減に繋がります。

 

日常的にできる治具のメンテナンス
専門的な知識がなくても、日常的に行えるメンテナンスがあります。
■清掃と点検の習慣化:
・使用後は、切り屑や油汚れなどをきれいに清掃しましょう。特に、基準面や摺動部は念入りに。
・ボルトの緩み、部品のガタつき、摩耗や亀裂がないかなど、目視で点検する習慣をつけましょう。
・異常を発見したら、軽微なものでも記録し、早めに対処することが大切です。
■適切な保管方法:
・治具を使用しない時は、錆や埃、衝撃などから保護できる適切な場所に保管しましょう。
・可能であれば、専用の保管棚やケースを用意し、整理整頓を心がけることが望ましいです。

 

定期的な専門メンテナンスのすすめ
日常的なメンテナンスに加え、定期的に専門の業者や社内の保全担当者による詳細な点検や調整、部品交換を行うことをお勧めします。

特に、精度が要求される治具や、複雑な構造を持つ治具の場合は、専門家によるメンテナンスが不可欠です。摩耗しやすい部品は、定期交換部品としてストックしておくのも良いでしょう。

 

 

まとめ:適切なメンテナンスで治具を長く活用しよう
加工治具は、製造現場における貴重な資産です。日々のちょっとした心がけと定期的な専門メンテナンスによって、その価値を長期間保つことができます。「壊れたら直す」のではなく、「壊れる前に防ぐ」という予防保全の考え方で、大切な治具と長く付き合っていきましょう。適切なメンテナンスは、安定した生産と品質、そしてコスト削減への近道です。

 

 

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